東京・お台場「パレットタウン」の閉鎖理由、閉鎖後の再開発は?
ヴィーナスフォート、大観覧車も閉鎖
東京・お台場――。臨海副都心の観光名所「パレットタウン」が2021年末から順次閉鎖します。2022年3月末には、ヴィーナスフォートが閉館。2022年8月末には、大観覧車、デジタルアート美術館が閉鎖します。
お台場「パレットタウン」の閉鎖・営業終了日スケジュール
・MEGA WEB(メガウェブ)……2021年12月末の閉館
・Zeep Tokyo……2022年1月1日の閉館
・ヴィーナスフォート……2022年3月27日の閉館
・大観覧車、デジタルアート美術館展……2022年8月31日の閉館
※パレットタウンは、ショッピングモールの「ヴィーナスフォート」をメインに、トヨタの展示施設メガウェブや、ライブハウスZepp Tokyo、チームラボボーダレス、大観覧車などからなる大型複合施設。
パレットタウン・ヴィーナスフォート
パレットタウンは、中世ヨーロッパの雰囲気が特徴的な商業施設「ヴィーナスフォート」をはじめ、モビリティの体験型テーマパーク「MEGA WEB」や「パレットタウン大観覧車」「Zepp Tokyo」など、エンターテインメント性を兼ね備えた複合施設として、1999年3月にお台場に誕生。
ヴィーナスフォート
「ヴィーナスフォート」の天井は、昼の青空から夕焼け、夜、朝焼けへと刻々と変化する美しい空が、約1時間のローテーションであたかも本物の天空のように広がり、訪れる人々の目を楽しませます。
ヴィーナスフォートでは、「ヨーロッパの街並み」や「刻々と変化する空の演出」を施した空間に最新ファッショントレンドを凝縮させ、他では出来ないオリジナリティ溢れるイベント&プロモーションが可能。
MORI Building DIGITAL ART MUSEUM
森ビル株式会社とアートコレクティブ チームラボが共同で運営する「地図のないミュージアム」。境界のないアートは、部屋から出て移動し、他の作品と影響を受け合い、時に混ざり合います。
MEGA WEB
巨大空間に最新のトヨタ車が並び、次世代テクノロジーの体験もできる「トヨタシティショウケース」。
パレットタウン大観覧車
直径100m、地上115mの大観覧車は、お台場のシンボル。東京タワーとスカイツリー、レインボーブリッジと東京ゲートブリッジ、東京の名所である2つのタワーと2つの橋を眺めることができます。
Zepp Tokyo
2,709人収容を誇る世界最大級のライブホール。スタンディング形式の客席は、アーティストとの一体感とライブならではの躍動感が楽しめます。
閉鎖理由、閉鎖後の再開発は?
「パレットタウン」の閉鎖理由は、2025年秋ごろにオープンする再開発事業を進めるため。大型複合アリーナを建設し、イベントやライブ、音楽イベントなどに活用します。
東京・お台場「パレットタウン」の閉鎖後の再開発
完成予想図外観
「パレットタウン」の閉鎖後、再開発計画の一部として、1万人規模の大規模アリーナが計画されています。
完成予想図内観
大型複合アリーナは、スポーツ時の収容人数は約1万席、イベント時は約1万〜1万3000席の規模。
画像引用元:東和不動産の大型アリーナ計画に関するPDF資料
パレットタウン再開発の事業スケジュール
パレットタウン再開発は、2023年春の着工、2025年秋ごろの開業・オープンを予定しています。
パレットタウンの場所・地図・アクセス
アクセス:ゆりかもめ「青海駅」に直結、りんかい線「東京テレポート駅」からすぐ近く。
シンボルの大観覧車、パレットタウン
「パレットタウン(palette town)」は、東京都江東区青海に位置し、シンボルの大観覧車を中心とした大規模複合集客施設。
臨海副都心(お台場)は、もともとは1996(平成8)年に世界都市博覧会を開催する予定でしたが、同博覧会の開催中止を掲げた青島幸男都知事が当選し、公約通りに中止を決定。その後、開発はストップし、広大な空き地が広がっていました。
そこで、森ビルとトヨタ自動車が、東京都から土地を借りて造った施設が「パレットタウン」。その後、東京都は2008年(平成20年)、土地を森ビルとトヨタ自動車に売却し、2013年ごろに新たにオフィスビルやホテルなどの施設を完成する計画が進められますが、リーマンショックなどの影響で延期されていました。
このため、パレットタウンは当面営業を継続することになり、当初予定の倍以上の期間にわたり、お台場の顔として多くの人々から親しまれてきました。
パレットタウンの再開発事業に先立ち、「東京お台場大江戸温泉物語」も2021年12月に、東京都との事業用定期借地権設定契約が期限を迎えるため、同年9月5日に営業を終了しています。
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