奈良県天川村で「面不動鍾乳洞」「五代松鍾乳洞」探検!アクセスのモノレールや洞川温泉も楽しもう
奈良県天川村には、2つの鍾乳洞があります。「五代松(ごよまつ)鍾乳洞」と「面不動(めんふどう)鍾乳洞」。どちらも個性的なモノレールでアクセスすることもでき、神秘的な洞窟探検を楽しむことができます。でも、2つの鍾乳洞には、どんな違いがあって、どっちに行けばいいの?
そこで、それぞれの鍾乳洞の見どころや楽しみ方などをご紹介。天川村で、どちらの洞窟探検を体験しますか?
奈良県天川村で2つの鍾乳洞巡り
「五代松鍾乳洞」と「面不動鍾乳洞」。2つの鍾乳洞があるのは、洞川温泉(奈良県吉野郡天川村洞川)の近く。
日帰り温泉やハイキング、登山やキャンプで人気の天川村ですが、鍾乳洞探検も子供連れの家族やカップルらに人気があります。
どちらの鍾乳洞も、大阪から車で約2時間とアクセスも抜群。天川村で鍾乳洞巡りもぜひ楽しんでください。
森林モノレールのトロッコ列車
まず、「五代松鍾乳洞」から。車でアクセスするなら、五代松鍾乳洞行きのモノレール乗り場に駐車場(有料)があるほか、すぐ向かいに「ごろごろ水」採水場の駐車場(施設利用協力金500円~)もあります。
「ごろごろ水」というは、大峯山付近に湧く天然水のこと。ミネラルを豊富に含み、環境省の『名水百選』にも選ばれています。“神の水”と呼ばれ、古くから万病に効く霊水として大切に守られてきました。
施設利用協力金を払えば、駐車場料金込みで、この名水が好きなだけ汲み放題。五代松鐘乳洞に立ち寄った帰りに、持参したポリタンクに名水を汲み、天川村のお土産として持ち帰ってはいかがでしょうか?
「五代松鐘乳洞」へは、モノレールに乗って行くこともできます。
「ごろごろ水」採水場のすぐ真向かいにあるのが、「五代松鐘乳洞行きトロッコ列車(モノレール)」の乗り場。森林作業などに使う簡易モノレールを、観光用のトロッコ列車として使っています。
それでは、安全のためにヘルメットをかぶり、「五代松鐘乳洞」へGo!
「五代松鐘乳洞」の入り口まで森林作業の旅(約5分)。日本のどこの遊園地にもない、個性的で楽しいモノレールですが、定員数が少ないので、夏休み(お盆)やGWなどの行楽シーズンは混雑が激しく、乗れないことも。
その場合は、山道を徒歩で向かうことになります(所要時間約10分)。
迫力ある鍾乳石も!五代松鍾乳洞
では、鍾乳洞に入ってみましょう。「五代松鍾乳洞」は、奥行きが80メートル以上。上下の2層構造で、ちょっと複雑。天井が低いところもあるので、こちらでもヘルメットをかぶってGo!
最初は身をかがめて狭い穴をくぐり抜けるので、かなりのスリルがあります。天井が広いところでは、まるでゾウのような鍾乳石も。洞窟内の気温は平均10度ほど。夏は涼しく、冬は暖かい。
広くなったホールでは、「千成ひょうたん」と名づけられた鍾乳石があり、降りそそぐ流星群のような迫力があります。
「白龍の滝」「大石筍の滝」といった鍾乳石もあり、石柱や石筍がカラフルにライトアップ。神秘的な洞窟探検が楽しめますよ。
最後の見どころは、「鷲の大鍾乳石」。大きなワシが逆さまになって、ぶら下がっているよう。背後には「千成ひょうたん」「白鶴の姿」といった鍾乳石も見えます。
鍾乳石や石筍が1センチ伸びるには100年以上もかかり、五代松鍾乳洞では最大で高さ約8メートルにも達する石柱も。大自然の素晴らしい芸術に、子供たちも大喜び、ですね!
<基本情報>
住所:奈良県吉野郡天川村洞川
電話番号:0747-64-0188(ごろごろ茶屋)
アクセス:
洞川温泉バス停留所から徒歩約20分
「ごろごろ水」採水場の駐車場すぐ
営業時間:9:30~15:50(変動あり、11:30~13:30は休憩)
入洞料金:大人400円、子供200円
トロッコ料金:(上り)大人400円、子供200円
定休日:水曜日、冬季休業、雨天・荒天など臨時休業
丸太風レトロ可愛いトロッコ列車
次は、「面不動鍾乳洞」をご紹介。車でアクセスするなら、洞川温泉街の手前にある「洞川駐車場(普通車は1時間300円、1日最大料金3000円、温泉センター利用で90分無料)」がおすすめ。
洞川温泉というのは、大峯山の門前町(登山口)にある温泉街のこと。山で修行する行者(ぎょうじゃ)のための宿場として古くから栄え、昭和レトロな木造旅館が軒を連ねています。
洞川駐車場内には、日帰り温泉施設の「洞川温泉センター」があるので、「面不動鍾乳洞」に立ち寄った帰りに、弱アルカリ性の単純温泉を楽しんではいかがでしょうか?
「面不動鍾乳洞」へも、モノレールに乗って行くこともできます。
洞川駐車場から徒歩約5~6分の場所にあるのが、「面不動鍾乳洞行きトロッコ列車」の乗り場(洞川八幡宮の近く)。遊園地のアトラクションのような、丸太風のレトロ可愛い列車です。
こちらのモノレールでは、ヘルメットをかぶらず、「面不動鍾乳」へGo!
「面不動鍾乳」の入り口までノスタルジックな旅(約5分)。どこかの遊園地で乗った気もしますが、定員数が比較的多く、行楽シーズンは混雑するものの、ちょっと待てば乗れないこともない。
それでも、待つのが嫌な人は、山道を徒歩で向かうことになります(所要時間約10分)。秋には紅葉が美しく、絶景のスポット。
関西最大級の鍾乳洞!面不動鍾乳洞
では、鍾乳洞探検へ。「面不動鍾乳洞」は、奥行きが約280メートル。関西では、最大級の鍾乳洞です。天井が低いところもあるのですが、こちらではヘルメットをかぶらずにGo!
最初の見どころの一つが「権現の窟(ごんげんのくつ)」。日本古来の山岳宗教(修験道)のご本尊、蔵王権現(ざおうごんげん)がお祀りされています。
こちらでもカラフルにライトアップされ、神秘的な気配が感じられます。洞窟内の気温は平均8度ほど。この鍾乳洞も夏は涼しく、冬は暖かい。
「面不動鍾乳洞」でも、珍しい鍾乳石を見ることができます。特におすすめは、ストローのような細長い鍾乳石。
タケノコや筒のような鍾乳石はよく見かけるのですが、ストロー状の鍾乳石は珍しく、日本では宮古島とここだけ。これは特に貴重です。「金糸の窟・銀糸の窟」というエリアにあるので、ぜひご覧ください。
雲海の広がりや時雨(しぐれ)、サンゴ礁をイメージさせる鍾乳石もあり、こちらでも大自然の芸術を楽しむことができます。
写真は「こうもり窟」と呼ばれる鍾乳石ですが、実に神秘的で美しい。「面不動鍾乳洞」にも夢のような地下宮殿が広がり、子供たちも大喜び!
<基本情報>
住所:奈良県吉野郡天川村洞川673-89
電話番号:0747-64-0352
アクセス:洞川温泉バス停留所(洞川駐車場)から徒歩約5分
入洞料金:大人450円、子供200円
トロッコ料金:(往復)大人500円、子供300円
営業時間:9:00~17:45(変動あり)
定休日:不定休(12月31日~1月6日休業)
みたらい渓谷ハイキングもおすすめ
「五代松鍾乳洞」と「面不動鍾乳洞」。2つの鍾乳洞には、どんな違いがあって、どちらの鍾乳洞で洞窟探検したらいいのか、おわかりいただけたでしょうか?
2つの鍾乳洞は、それぞれ車で約5分の距離にあるので、お時間がある方はどちらも巡ってみるのもおすすめですよ。
鍾乳洞に入る時の服装ですが、夏はひんやりするので、寒さが苦手な方は薄手の上着があったほうがいいかも。靴は歩きやすいスニーカーなどが良いでしょう。
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